場末のスナックとは、都会の繁華街のど真ん中にあるのではなく、郊外や地方のさびれた地域にあるスナックのことです。

私はスナックにはあまり行かないのですが、地方や郊外に行くと、ずっと営業し続けているスナックが存在します。

たまにテレビ番組に、この道40年のベテランママさんが登場したりします。

この道40年ということは、既に還暦を過ぎていたりします。

なぜ、こうした老ママが経営する場末のスナックが潰れないでいられるのでしょう?

場末のスナック

場末なので立地はよくありません。

おまけに老ママなので擬似恋愛を求めて来る客はいそうにありません。

老ママがひとりで経営しているケースが多く、スタッフの女の子目当てという客も来そうにありません。

スナックには擬似恋愛を求めて男が来るというのは偏見かもしれませんが、料理や酒が上手いから来るとは思えません。

料理や酒が目的なら居酒屋でもいいわけです。

やはり、老ママにそれ以外の癒しや何か別のものを求めてくるのでしょう。

かつて週刊ポストの記事に「場末のスナックが潰れないのはなぜか?」が投稿されていました。

その記事をまとめると、場末のスナックはママの自宅兼店舗が多いので、家賃がかからない。

固定客が数人いて、1日1万~2万円の売上があれば、それで食っていける。とさらっと書いていました。

そうです。固定客数人で食っていけるのです。

ここで注目すべきことは固定客です。

場末のスナックに学ぶ、水商売女性の鉄壁アフターフォロー

老ママと言えども、昔はそれなりの別嬪さんだったわけで、水商売をスタートした時点ではピチピチだったはずです。

今ではその面影もなく、服がピチピチになっていかもしれません。→失礼っ

ママも若い頃には水商売のイロハから営業をスタートしたことでしょう。

水商売の女性の営業フォローは、かなり鋭く、今ではメールや電話で客にどんどんフォローを入れます。

アフターや来店のアポをとる為に、相当なフォローアップをしているのです。

老ママは携帯がない時代から、こうしたフォローアップを徹底してやってきて、長い年月をかけて固定客をつかんできたのでしょう。

客の男にとっては擬似恋愛とわかっていながら、「もしかして」と思う気持ちをくすぐられて、つい通ってしまう。

その押したり引いたりの営業トークは、われわれも学ぶべきことがたくさんあります。

それらつかんだ固定客はママの親身になるフォローアップの賜物なのでしょう。

彼らは恋愛感情から、一種の戦友のような気持ちに変わっていき、通い続ける常連客となっていたのでしょう。

仕事の話からプライベートな話まで、そのスナックに行き、ママと話をしたら、スッキリする。

そんな動機で通い続けているのかもしれません。

要は、いかにお客と親身で深いコミュニケーションをとり続けることができるか。

こうしたコミュニケーションが、ママが年老いても離れることのない常連客、ファン客を生んでいったのだと思います。

このような強力な常連客が数人いるだけで、場末のスナックは潰れないのです。

一度つかんだお客は、しっかりアフターフォローをして常連客にしていく。

この場末のスナックの戦法を私たちもビジネスに取り入れるべきだと思います。

これらを名づけて場末のスナックマーケティングと呼びましょう。

常連客というストック収入を確立し、利益が出続ける体制をつくれば、安定売上による経営の安定化が図れるわけです。

高望みをしなければ、それらストック収入は一生食える財産となりますし、ビジネスを拡大したいなら、新規店舗でも場末のスナックマーケティングを行えばいいわけです。

場末のスナックが潰れない理由をつぶさに探ると、逆に固定客がつかめないビジネスは、先細りになり潰れる危険性があるということでしょう。

場末のスナック店内

新規客を鬼ほどつかんだのに潰れていくビジネスが後を絶たない

「うどんの殿堂」が2年で破産。(日経ビジネスオンライン)

そんな記事を最近読みました。

「全国のご当地うどんが30種類以上、ここに来れば食べられる」

うどんの殿堂はうどんのテーマパークを目指して設立されたそうです。

横浜にあるラーメン博物館のアイディアを拝借したのではないかと思うようなコンセプトです。

うどんミュージアム

1年目は話題性があり、マスコミにも取り上げられ、客が殺到し、売上1億円。3000万円の利益を出したそうです。

順調ですね?

ところが、2年で破産。

何が問題だったのでしょう?

オーナーの男性は日経の記事で、すべてスタッフのせいにして責任転嫁をしています。

なんとも見苦しいですが、悪いスタッフばかり集まって来るってあり得ますか?

恐らく、悪いスタッフが集まったのではなく、運営がまずくてスタッフが悪くなったのだと思われます。

1年目に新規客が予想外に来て、忙しすぎて、スタッフが回らなくなり、対応が悪くなった。

要はオペレーションがうまく回転していなかった。

それでも1年目に利益が出たので、2年目にも新規出店と拡大路線をとってしまった。

これでは足元がおぼつかない、基礎や土台がしっかりしていない家の上に、無理に建て増ししたようなもの。

土台から総崩れしたのでしょう。

マスコミに出たから新規客には困らなかったわけです。

でも、客が来過ぎて対応が悪く、客の印象も悪かったのでしょう。

客の口コミは悪い噂ほど、光の速さで駆け巡ります。

おまけに、そんな状態なので、リピート客の確保などには頭が回らず、2年目も同じように客が来ると錯覚した。

ざっと、そんなところでしょうか。

マスコミに取り上げられたお店が、同じ状態で廃業する例は他にもたくさん聞きます。

場末のスナックのように、客をひとりひとり大事に常連客にしていく戦略と真逆です。

このうどんミュージアムの事例は、反面教師としてとらえる必要があると思います。

地道にひとりひとりを大事に、また来ていただけるように客への丁寧なフォローが地道な経営につながります。

リピート客から常連客を確保することがビジネスで最も大事なことのひとつです。

スマートにファンを獲得するツールを使うことも選択肢に入れるべきでしょう。

スマホポイントカードアプリのポイネストがその役に立つかと思います。